多臓器コミュニケーション

※先日の続き

腸と体のネットワークは脳だけではありません。
多くの臓器と複雑にコミュニケーションをとり連携しているのです。

例えば肝臓は、消化液である胆汁を作り、空腹時は十二指腸の弁が閉じているので、それを胆のうで蓄えさせておおきます。また、小腸で吸収された栄養素は、いったん肝臓に送られ、そこから全身へと送られます。腸にとっては貯蔵庫と言えます。

また、腸とは無関係な感じのする心臓も腸内に不調があれば、その信号が自律神経を通じて伝えられ、心拍数を上げ下げして、腸の働きと連動して血流をコントロールしています。
更に、肺も自律神経と密接につながっており、腸に問題があれば呼吸が浅く速くなったり、呼吸を整えることで腸のぜん動運動をサポートしたり、密接な連携をとっています。

この他、脾臓は免疫系、副腎はホルモン分泌系といったように、体の「スイッチングハブ」である腸は、各臓器と互いにコミュニケーションを取りながら、体内機能のバランス維持に努めています。

だから、体の一部が悪くなったからといって取り除くとバランスが崩れてしまうのだと感じました。

腸は第2の脳ということを聞いたことありますか?

「腸は第2の脳」と聞いたことありませんか?
全体的には脳が体の運動機能をコントロールしているのですが、腸は脳のコントロールを外れ自らが判断を下しているから「第2の脳」と言われています。

腸管の組織は、多層構造になっていて、腸壁の粘膜下に「粘膜下(マイスナー)神経叢」があり、主にホルモン分泌などを支配、さらにその外側の層には「筋層間(アウエルバッハ)神経叢」があり、腸のぜん動運動をコントロールしています。
これらの腸管神経は、迷走神経を通じて、脳と繋がっています。迷走神経は主に腸の働きを活発にする副交感神経の機能を持ち、逆に腸の働きを抑える交感神経は脊髄の中枢神経と繋がっています。

中でも特に注目されているのは、「脳腸相関」という双方向のネットワークです。
脳と腸の情報交換は脳からの一方通行ではなく、腸からも脳にメッセージを発信するというもの。
つまり、腸内の状態によって、その情報が脳へと伝えられ、そこから体のあらゆる場所に影響を及ぼすことになるのです。

詳しい内容は、江田証先生著の「新しい腸の教科書」P22をお読みください
※定価1,540円(税込)